偲ぶ場こそ、美しく。
現代の都会の暮らしの中で、お寺が担えることは何でしょう。そんなことを毎日考えながら、西方寺の境内を創っています。
西方寺の門をくぐった先には、故人を偲ぶ時間、自分の死生観と向き合う時間、それぞれの人生の尊さや、生きる喜びに気付く、そのような場でありたいと考えています。
お寺は元来、病院や学校という機能を持っていた時代もあり、茶の湯や立花もお寺に端を発します。寧ろ、現代においてそんなお寺の在り方に立ち帰っていくことで、みなさまの人生との、接点を増やしてゆきたい。それも、ひとつのご縁の形と信じて。
そして、お寺を媒介にして、人生の豊かさを味わってもらうために、偲ぶ場こそ、美しくありたいと思うのです。